医療法人社団 土筆会桜丘クリニック
内科・内視鏡検査・消化器内科・皮膚科Contents
胆石症とは胆のうや胆管に生じた固形物です。頻度としては女性に多く加齢と共に頻度が増加します。
胆石症自体は健診や人間ドックなどの超音波検査で偶発的に指摘されることもあり無症状胆石は全体の約50~70%を占めます。一方腹痛を契機に診断がつくこともあります。
胆石発作が起こると右上腹部に痛みや発熱を伴う急性胆のう炎、胆石が胆管に及ぶと急性胆管炎や黄疸を呈することがあります。
検査
腹部超音波検査(エコー検査)が有効です。その他胆管の胆石症についてはMRI検査が有効な事も多いです。胆石症の指摘のあった方は定期的に年に1回エコー検査を受けて おくことをお勧めします。
治療
内科的な治療として、石灰化を認めないコレステロール結石は胆石溶解療法(ウルソ内服) などがあり、胆のう炎や胆石発作また総胆管結石を合併した方は胆のう摘出術が必要になる事もあります。
胆のうポリープは健診や人間ドックで指摘されることが多い疾患です。
大きさは5mm以下が多く10mm以上のものは少ないです。そのうちコレステロールポリープが約75%を占めます。
治療
胆のうポリープは非腫瘍性病変なので、基本的には経過観察でよいものですがまれに認める癌との鑑別が困難であれば、胆のう摘出術を行う症例もあります。