医療法人社団 土筆会桜丘クリニック
内科・内視鏡検査・消化器内科・皮膚科Contents
大腸の内部に飛び出た病変の総称で、いろいろなものが含まれますが、そのほとんどが腺腫という良性の腫瘍です。
過敏性腸症候群とは通常の検査で器質的疾患がないのにもかかわらず、様々な原因により、腹満などの腹部不快感、便秘・下痢などの便通異常、腹痛が慢性的に持続する疾患です。
症状
ほとんどの場合無症状で、大腸がん検診(便潜血検査)でもわからない場合が多く、大腸エックス線検査(バリウム注腸)や内視鏡検査で見つけられます。ある程度大きいものや、形の悪いポリープは治療する必要があります。(しかし、全てのポリープが大きくなったり、がん化するわけではなく、必ずしも治療が必要ではありません)
診断・検査
大腸エックス線検査(バリウム注腸)や内視鏡検査などをおこないます。
治療
治療は内視鏡的に切除(ポリペクトミーあるいは粘膜切除)できることが多く、内視鏡で切除できない大きさのものは外科的切除になります。
症状
腹満などの腹部不快感、便秘・下痢などの便通異常、腹痛、血便、便が細いなどの症状が特徴的ですが、早期大腸がんの場合無症状で、進行がんでも症状が出ないこともあります。
診断・検査
無症状の大腸がんを見つけるスクリーニングに便潜血反応検査が有用ですが、出血していないがんを見つけることはできません。がん検診で便潜血反応が陽性に出た方や便通異常など症状のある方は、全大腸内視鏡検査を行うことをお勧めします。
治療
基本的に癌の部分を切除することです。早期の大腸がんの一部は内視鏡で治療(内視鏡的粘膜切除術)ができますが、進行したがんの場合は開腹あるいは腹腔鏡手術になります。
過敏性腸症候群とは通常の検査で器質的疾患がないのにもかかわらず、様々な原因により、腹満などの腹部不快感、便秘・下痢などの便通異常、腹痛が慢性的に持続する疾患です。
原因
発生機序は不明で、消化管の運動異常や知覚過敏、心理的要因が関係しているようです。
症状
腹満などの腹部不快感、便秘・下痢などの便通異常、腹痛など。
診断・検査
診断は、血液検査、便潜血反応、大腸内視鏡検査などで器質的疾患を除外することが必要です。
治療
治療は病型(便秘型、下痢型、混合型など)によって種々の薬物治療を試みますが、食生活や生活習慣の改善も重要です。
そもそも便秘とは「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されています。
便秘を契機に様々な疾患が判明する事もあり、慢性的な便秘症状に関しては十分な注意が必要 です。
②は便秘になりやすい内科疾患の合併や、食事、内服薬による影響、運動量の低下、年齢によって息むときの腹圧が低下する、硬便で出しづらいなど大腸には異常がなくても他の要因がある場合
検査
頑固な便秘症であれば、大腸疾患がないか是非1度大腸内視鏡検査を受けて見ましょう。
「最初から大腸内視鏡検査は嫌だな・・・」と思われる方は便潜血検査2回法から始めるのもよいかもしれません。
1度でも潜血反応があれば、大腸疾患由来の便秘が考えられその場合は積極的に
大腸内視鏡検査で精査した方が良いです。
②について
内服薬には膨張性下剤、浸透圧性下剤、刺激性下剤、上皮機能変容薬、胆汁酸トランスポーター阻害薬、漢方薬などがあり,外用剤は坐薬や浣腸などがあります。
よく使用される酸化マグネシウムは浸透圧性下剤に分類されます。便が軟らかくなり作用が穏やかで習慣性が少ないとされていますが、腎機能低下時には注意が必要です。
2012年以降に上皮機能変容薬、胆汁酸トランスポーター阻害薬といった新たな治療薬が登場しており効果的な治療が期待できます。是非一度専門医にご相談下さい。