花粉症を引き起こす植物は多種多様です。春はスギ、ヒノキ、夏はシラカンバ、イネ、秋はブタクサ、ヨモギ、カナムグラ、冬はスギといずれの季節でも発症する人もいます。
医療法人社団 土筆会桜丘クリニック
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花粉症は、植物の花粉が飛散することにより鼻粘膜に付着し、それを取り除こうとして引き起こされるアレルギー反応です
花粉症を引き起こす植物は多種多様です。春はスギ、ヒノキ、夏はシラカンバ、イネ、秋はブタクサ、ヨモギ、カナムグラ、冬はスギといずれの季節でも発症する人もいます。
代表的な症状としては、鼻水、鼻づまり、くしゃみです。症状の重い方は、頭痛、倦怠感、皮膚のかゆみなどあらわれることもあります。
花粉症は患者様ご自身で判断されることも多い疾患ですが、症状の原因、あらわれ方は人によって異なります。適切な治療を行うためには、何が原因かを探り、本当に花粉症であるのか、花粉症であるなら何の植物が影響しているかを探る必要があります。当院では原因を探るために血中IgE検査を行っております。
血中IgE検査には、1. 全体のIgE抗体の量を測定する検査、2. スギ花粉など個別の物質に対するIgE抗体の量を測定する検査があります。
1の検査では、抗体の量が増えていればアレルギーであると判断することができます。
また2の検査では、個別のIgE抗体の量からクラス0~6の7段階に分けアレルギーの度合いを測ります。数字が大きいほど強い陽性を意味します。
この検査ではスギやヒノキなど個別のアレルゲンを特定することができます。
治療には対処療法と根治療法の2種類あります。当院ではシーズン毎に症状を抑える対処療法を行っております。内服薬、点鼻薬、点眼薬を用いて治療します。
内服薬
抗ヒスタミン薬:ヒスタミンの働きをブロックし、くしゃみや鼻水、鼻づまりといった症状を抑えてくれます。
抗ロイコトリエン薬;ロイコトリエンは、ヒスタミンと同じようにアレルギー反応を起こす化学物質です。特に、血管を拡張させる作用があるため、このロイコトリエンの働きを抑制するこの薬は鼻づまりが強いときに使われます。
点鼻薬
鼻噴霧用ステロイド薬:くしゃみや鼻水などの鼻の症状が強いときに使われます。鼻噴霧用ステロイド薬は鼻だけに効くようにつくられているため、副作用は少なくて済みます。
点眼薬
点眼用抗ヒスタミン薬、点眼用遊離抑制薬、点眼用ステロイド薬などが使われます。
花粉が飛びはじめる前、もしくは症状が軽いうちに治療を始めることを初期療法といいます。
初期療法をおこなうと、症状が出るのを遅らせたり、症状を軽くしたりできる可能性があります。